はじめに
今回お話しする「厚み」については、
少し製造業寄りのものづくりをする上で、もっとも大切なポイントがあるので紹介します。

なぜ板の厚みが必要となるの
もっとも大切なポイントがあるので紹介します。
今回お話しする「厚み」については、少し製造業寄りのものづくりをする上で、
その中で、設計者は用途に応じて、適切な厚みを選定することが求められます。
それは、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂が分かれて存在し、
キャスト製法や押出製法などの製造過程に違いがあるためです。
このことから、設計では、板を製作する際に起きる厚みの公差を一番に考えます。
そして、「強度」「たゆみ」、「反り」「ネジレ率」なども計算してものづくりの設計をします。
その中には、厚みによる薄さや厚さから、さらに使いやすさも求められます。

厚みによる製品の「耐久性」や「機能性」の重要性
ものづくりの設計者は、樹脂の特性や性質をふまえ、厚みを考慮した設計をしていくことになります。
さらに、部品や製品になるためには、厚みの特性の次に加工方法も考えていきます。
切削加工や曲げ加工には、ものづくりに欠かせない厚みの観点があります。
・薄い板のとき(厚み0.1~2ミリ程度。※樹脂やメーカーにより基準が異なる)
メリットには。
・加工しやすい
・曲げ加工向き
・厚みによる加工時の膨張が少ない
・寸法の精度が高い
デメリットには。
・反りやすい
・強度が保てない
・もろくて割れさが増す
・厚い板のとき(厚み3ミリ以上。※樹脂やメーカーにより基準が異なる)
メリットには。
・たわみにくい
・衝撃に強く
・割れにくい
・耐久性がある
・長期間使える
デメリットには。
・重いので加工箇所ごとに手間がかかる
・樹脂の種類により、曲げ加工が向いてないものもある
・樹脂の特性上、厚みがあるからといって絶対的強度は備わっていない
など、設計者の図面には、厚みの特性を知り、
厚みによる加工方法を考察されて、様々な工程を経て図面が作製されているのです。

厚さの違いの用途例:村上電業から出荷された樹脂の例として
・薄い樹脂の例:
・包装材(ポリエステルフィルム:縫製業のアイロンケージに)
・フィルムやシート(テフロンPTFE:ベルトや保護シートに)
・有機ELや電子ペーパー(基板にポリイミド:フレキシブルディスプレイ)
・厚い樹脂の例:自動車部品(PET透明:ウィンドプレート)
・建材の副資材や治具として(テフロンPTFE:すべらせる材料や防水パッキンなどに)
・厚い樹脂の例:
・自動車部品(PET透明:ウィンドプレート)
・建材の副資材や治具として(テフロンPTFE:すべらせる材料や防水パッキンなどに)

厚みには「規格」と「許容差」がある
樹脂の板には規格サイズが存在します。
一般にものづくりのための開発会議には、必ず厚みの規格サイズが重要になり、そこから提案や企画が始まります。
それは、板を製造するとき金型には限界がある、というのが大きな理由です。
「3x6板」、「メーター角」、「倍板」と聞きなじみのある汎用サイズの大きさがあります。
そこに厚みが、1ミリ以下から、60ミリ、100ミリなど幅広く製造されています。

厚みの許容差とは
ホームセンターにある板サイズには、
厚みのある板を金型で製作する際に、どこまでを許容範囲として作るかが決まります。
温度や湿度、緯度による変化を考慮して製造されます。
そして、樹脂それぞれの物質の特性を考えると、
厚みをきっちり0単位では作ることは物理的に難しいものなのです。
なので、ないと厚みを製作するは困難が生じます。
そのため、機械を製造する開発会議等で、設計の工程考える時には、
厚みよる許容誤差を考慮することが求められます。
設計した部品が機械に嵌められず、機械を動かせないとなっては、
作業が出来なくなってしまいます。
開発会議等による設計図には、問題が起きないよう細かな指示が明記され、
ここからものづくりがはじまります。

厚みには汎用サイズが存在する
3mmや5mmの厚みが使われる理由は、強度があり軽量で使い勝手が良いからです。
例えば、アクリル板厚み3mmは、持ち運びやすく、強度も保たれることから、
展示パネル、カバー、間仕切りで使われています。
アクリル板の厚み5mmは、3㎜よりも厚みがあるので、たわみにくいという特徴があります。
日常生活では、棚の板などに多く使用されています。

加工と厚みの関係
製作する現場でも、厚みを切削加工、曲げ加工のしやすさを求めます。
厚さがあると加工に手間がかかります。
また、薄いと曲がりやすく、加工がしにくいという特徴があります。
そこに、汎用サイズである3mmや5mmは、
穴あけや、折り曲げのしやすさなどの理由から加工現場に好まれています。
そして曲げ加工の際に、接着のリスクが無く強度を保つことができます。
汎用サイズの厚みは、市場価格帯がある程度安定しています。
それはコスト面が抑えられ、ものづくりの材料が選びやすくなるためです。

厚みを考えるとき
とある樹脂素材メーカーさんと、厚みの話をしたときのことです。
お客様から、いままでにない厚みの要望が増えている。
国内外で需要と供給の見解から、新たな厚みをつくるための金型を製造していきたい。
ぜひ我々のために村上電業さんも周知してほしい、と言われました。
樹脂素材メーカーさんから、たくさんの意見や声を集めて経験値を増やしていきたい、
という要望があるためです。
樹脂素材メーカーさんにとっても、素材の厚みが豊富になることで、
需要と供給のバランスがとれ、ものづくりのための製作が叶うことが理想だそうです。
さらに、思いがかたちになることこそ我々の役目でもある、とも話してくれました。
樹脂メーカーさんの中には、「野望が持つことが大事」と熱い思いを語ってくれたこともあります。

村上電業の役目として目指すもの
村上電業ができることは、協力会社さんとの連携です。
さらに協力会社さんとは、どの厚みが求められるのかの情報交換をします。
そこで得た情報などから、樹脂メーカーさんに向けたより具体的な提案などができます。
村上電業の役目として目指すのは、たくさんの声を集めることに長ける企業です。
樹脂メーカーさんに貢献する企業として、たくさんの厚みがある素材から、
ものづくりの幅が広がることを願い活動していきます。
