自己紹介:後編

村上電業:自己紹介 村上電業のコトガラ
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さて2015年に村上電業に戻った時のことです。70代に突入した父は私が入社することで、まだ私の為に頑張ろうと踏ん張ります。ただ職人気質の父と、私の価値観は衝突するのです。

神奈川県横浜市の村上電業自己紹介:後編02-02

創業者と2代目のよくある理由のひとつ、経営方針の違いです。父は経験をもとに一人で考え判断します。働く仲間と家族の為に、会社を守ってきました。それは経営者にとって当然のことです。

それを踏まえ私は、働く仲間が主体性を持てる会社にすること、自ら社会と関わりあうことが、自己成長につながると考えています。

人生を豊かにできる環境づくりをすることが大事だと思っているのを、父から理解を得ることは難しかったのです。

意見の対立が続いた3年間は、語り始めると長くなります。今でも度々思い出すと、憤慨しかけてしまいます。

しかし2017年に転機が訪れます。村上電業に関わってくれたお客様とのやり取りが、私の自信がつくきっかけとして起きたのです。

業務を教えてもらえず、何もわからずのまま対応するしかできなかった私に、たくさんの𠮟咤激励があったのです。「あんたがこれからやっていくのでしょ」「しっかりしろ」「わかるようになれ」「注文するから頑張りな」などです。

その時に、父の会社に悩まされるために戻ったではなく、叶えたい夢のために、戻ったことを思い出しました。夢についてはまたお話します。

神奈川県横浜市の村上電業自己紹介:後編02-02

訪ねてきてくれたお客様を困らせてはいけない。「いささか乱暴だ」との声もあったときには、この言葉を伝えてくれたお客様に、今後こんな対応はしたくないと強く感じました。

勝手に答えると問題になると言われ、黙り続けていたのをやめました。お客様とのやり取りは、自分なりに作っていこうと決意したのです。自分の言葉で対応することを心がけていきました。

それからはお客様から、「元気がいい対応だから、うちにも君みたいな人を雇ったよ」「頑張っているから、エンドユーザーさんから注文とってくるね」に変化していきました。

この会社は、現在も父のものであるけど、私の代になった時には、いままで以上にお客様に寄り添って、私の思い描いていた樹脂とお客様の架け橋になっている会社になっていること。

お客様と社会との関わりを模索し、社会貢献を強化した会社として存続していこうと強く思ったのです。父には、お客様との機会を作ってくれたことについては、いま振り返っても本当に感謝しかありません。

神奈川県横浜市の村上電業自己紹介:後編02-02

2018年に父が「急性胆管炎」で緊急入院となりました。突然、私が全ての仕事を回すしかない状況になったのです。先ほどお話した勝手に答えると問題になることへの対処はできていましたが、最終判断は社長の父が絶対にする事柄もあるのです。

「俺の会社に経営者は、二人は要らない。口出すな」と怒り出す父なので、勝手に判断せずに指示を仰ぎながら進めました。しかし、会社と病院の自転車での往復は私の体力が続きませんでした。

さらに、父が朦朧としながら回答するのはおかしいと感じました。そこで、今後また父が入院した時のために、私はするべき最終判断までの段取りをまとめることにしました。

その結果、2019年の2回目の入院では、父を頼らずに最終判断までこなすことが出来て事なきを得ました。

ここからが会社と私としての始まりでもあります。

2020年のコロナ禍による苦境の時には、父と私は大手企業の会議に参加していました。ここでも父による素材の提案によって、部品製作へと動き出します。この製品はいまもなお、日本の生活基盤の大切な場所に使われています。

2019年以降は、自分らしくいることができています。父の思いはもちろんしっかり引き継いで、進んでいるのです。

2024年3月に父は「権限を私にすべて任せ、俺は身を引くことにし、サポートに回る」と宣言しました。今も肩書きは頑なに譲りたくないという気持ちが強い父がいますが、宣言通りとなっています。実際に会社を経営する上での権限は、ほぼ移行しています。

そんなこんなの私ですが、実は、脳の仕組みにあるはずの「右脳と左脳をつなぐ脳梁」が全くありません。

「脳梁欠損症」 という脳に障害があります。症状としては、暗算や空間把握ができない。論理的思考は難しい。感情表現が苦手で誤解されやすい。などがあります。ですが、脳梁欠損症を理由に、生活はしていないです。

その脳梁欠損症についても、今後お話していきたいと思います。

これからの村上電業に、是非暖かい目線と、応援をいただけましたら、励みになります。どうかよろしくお願いいたします!

文/村上電業株式会社 村上明香

 

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